この記事は、太るのが仕事の力士の一日の生活のようすと、そこから学ぶ、太りたくない人が気を付けたい食生活の3つのコツについてご紹介しています。
現役力士の1日の過ごし方をご存じですか?
力士はもちろん体が大きいほうが有利ですから、日々の稽古に加えて体を太らせるような食生活を送っています。
力士は食べることも稽古のうち、太るのが仕事なわけですが、
その逆で、太りたくない私たちが、力士の生活にならって気を付けたい3つのことをこの記事でご紹介しています。
アラフォーになってちょっとぽっちゃりしてきた・・・
若い頃と食べる量は変わらないのに太る・・・
日々の食生活を見直したい
とお考えの方は、ぜひ最後までお読みください。
この記事を書いた人
40代のおっさん/ダイエットアドバイザー/管理健康栄養インストラクター
40を過ぎて太ってしまってダイエットにチャレンジするも失敗、食事改善に取り組んでから13キロのダイエットに成功、4年以上維持しています。
力士の体型 昔と今の違い
筆者は昭和生まれの40代ですが、私と同じ昭和生まれの人なら、
故千代の富士関の、あの相撲取りらしからぬ筋肉質な体型を覚えておられると思います。
あの体つきはまるで力士というよりは格闘家・プロレスラーのようでしたね。
しかし、昔の力士はみなその「千代の富士体型」だったのをご存じでしょうか?
筆者は以前、明治時代頃の白黒写真の力士をネットで見たことがあるんですが、当時の力士は現代の力士とは全然違ってみな千代の富士と同じ筋肉質でした。
(江戸時代に活躍した雷電為右衛門)
当時は今とはまったく違う食生活だったでしょうから、おそらくは、当時の食べものではそこまで太れなかったんでしょうね。
でも当時と違って現代はカロリー・糖質の高い食品がいとも簡単に手に入りますから、肥満の人が増えているのもうなずけますね・・・
また、人間だれしも加齢とともにカロリーを消費しない体になっていきます。
筆者も「若い頃と食べる量は変わってないのに太った・・・」って思っていましたが、
それはあるいみ当然のことで、エネルギーを消費しなくなってるのに同じ量を食べていた、だから太ってしまったんですね。
40歳を過ぎたら日々の食事に気を付けないとって実感しました。
それでは、太るのが仕事!の現代の力士はどのような生活を送っているのでしょうか。続いてご紹介します。
力士の一日
ここから、力士たちの1日を見ていきたいと思います。
AM6:00
起床、身支度。朝食は摂りません。
おもに新人力士が早起きして稽古場の掃除をして稽古の準備をします。
AM7:00
新人力士の稽古が始まります。
AM8:00
先輩力士が稽古に参加。新人と同じく朝食は摂らず。
ここから本格的な土俵での稽古が始まります。
AM11:00
稽古が終わり、入浴をして汗を流します。
お昼ご飯担当の力士は入浴は後にして、先に食事の支度をします。
12:00
昼食。朝を食べない分、昼は大量に食べます。
個人差もありますが、1食でおよそ4000キロカロリーくらい食べると言われています。
PM2:00~4:00
食事が終わったらお昼寝タイムです。
満腹状態でしっかり睡眠をとります。
PM4:00~6:00
お昼寝のあと、新人力士はお部屋の雑用をこなしたり、夕食担当の力士は食事の準備にとりかかります。
先輩力士は自由時間。さらに睡眠をとったり自主稽古したりして過ごします。
PM6:00
夕食の時間です。
ここでもおよそ4000キロカロリーくらいの食事をとります。
PM7:00~11:00
自由時間です。
趣味を楽しむ力士や、外出してお酒を飲む力士もいるようです。
PM10:00
相撲部屋によっては、まだ体の大きくない新人力士がこの時間に夜食をとる場合があるようです。
筆者は動画で新人力士が夜食のカレーを食べている様子を見たことがあるのですが、かなりキツそうでした・・・
PM11:00
就寝。明日の稽古に備えて早めに寝ます。
これが力士の1日です。
この1日のなかで、体を太らせるために行っているのが、
・朝食は食べず、そのぶん昼食・夕食をたくさん食べる
・昼食後は昼寝
・遅い時間に食べる
の3つの習慣です。
力士はこれが仕事なわけですが、私たちはこの力士の生活に学んで、これらの逆、太りにくい3つのコツを習慣にする必要があります。続いてお話しします。
太りにくい食生活3つのコツ
力士が普段から行っている体を太らせるための習慣3つをご紹介しましたが、太りたくない私たちはこの3つと逆のことをする必要があります。
それは、
①朝食をとる
②食後は軽い運動をする
③遅い時間に食べない
です。順番にご説明します。
①朝食をとる
力士は太るためにあえて朝食を抜いていますが、太りたくなければ朝食はきちんと摂るべきなんですね。
というのも、太る・太らないはその日食べたカロリーの合計だけでは決まらないんですよ。
例えば、1日2400キロカロリーの食事を、800×3食で摂った場合と、力士のように1200×2食で摂った場合、合計カロリーは同じであっても、後者のほうが太りやすいんです。
それは、空腹状態で大量のカロリーを摂取することで血糖値が大きく上がってしまうからです。朝食を抜くとこうなります。
朝はなにかと忙しいもの。だから朝は食べない人もると思いますが、きちんと摂るようにしましょう。
②食後は軽い運動を
力士は昼食が終わったら体を動かさず、そのままお昼寝をしますが、これも食べたものを体にしっかり吸収させて太らせるためなんですね。
私たちはこの逆で、眠くなるほど食べるのではなく、お昼はなるべく腹八分に留めて、食後は軽い運動をするよう心がけてみて下さい。
食事が終わってじっとしているよりも、食後1時間後に軽い運動をすることで血糖値の上昇を抑えられることがわかっています。
運動を実施するタイミングは、生活の中で実施可能な時間であればいつ行っても問題ないが、特に食後1時間後に行うと食後の高血糖状態が改善される。
出典:糖尿病を改善するための運動 | e-ヘルスネット(厚生労働省)
かといって、激しい運動をする必要はありません。
ウォーキング程度の軽いもので良いのでぜひ取り入れてみて下さい。
③遅い時間に食べない
新人力士が夜の就寝直前に夜食を摂る場合があるようですが、太りたくない人はこの逆、就寝直前に食べるのは控えましょう。
先ほども少しお話ししたように、同じ摂取カロリーでも食べかた次第では太りもするし痩せもします。
同じ夕食でも、食事を終えて4時間以上経ってから床につくのと、食べてすぐに床に就くのとでは、後者のほうが吸収されやすく太りやすいんです。
それから、遅い時間に食事を摂ると朝は食欲がわかなくなりますよね。力士は朝食を摂らないのでいいんですが、
太りたくない私たちは、遅い時間に食事をすることで朝食が摂れなくなり、そして空腹状態で昼食を摂るせいで血糖値が急上昇・・・このように悪循環になってしまいます。
ですので、夕食はなるべく早い時間にすませておくことがベストですね。
また、寝るまえにどうしてもお腹がすいてしまう人は、あらかじめインスタントのスープなどを用意して寝るまえに1杯飲んでから床に就くといいですよ。
また、こちらの記事では、入門すればどんどん太っていく相撲部屋とは正反対の、
「収監されればどんどん痩せていく刑務所内での生活に学ぶダイエットの秘訣」についてまとめています。興味のある方はぜひあわせてお読みください↓
最後にこの記事をまとめておきます。
まとめ
筆者は力士の1日の過ごし方を聞いたとき、思ってたのとずいぶん違うんだなって感じたんです。
力士はきっと、たくさん食べるために食事の回数を増やしたり、午後からも稽古を行っているんだとばかり思ってましたが、意外でした。
特に「朝は食べない」ってのが一番びっくりしましたね。
かつて太っていた頃の筆者も、朝ごはんを抜けばカロリー削減になるから痩せられるとばかり思っていましたが、勉強していくうちにこれがじつはまったく逆効果と知りました。
このように、正しいと思っているダイエット行動がじつはまったく逆効果なんてことはけっこうあります。
効率よくダイエットを成功させるためには、正しい知識が必要不可欠なんです。
当ブログでは、「食事」にスポットを当てたダイエット知識をご紹介しています。
このなかで興味のある記事がありましたら、ぜひ続いてお読みください↓
この記事は以上となります。
最後までお読みくださってありがとうございます!
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